『Talking Rock! FES.2023』オフィシャル先行受付の締切間近です!!

最初のアナウンスから少し日が経ちましたが、今年は2年ぶりに横浜アリーナで開催する毎夏恒例の本誌主催イベント『Talking Rock! FES. 2023』の第1弾出演アーティスト13組を発表しました! ↓↓↓↓↓

Talking Rock!の最新号=23年5月号の表紙のクリープハイプに、同号でインタビューを掲載しているキュウソネコカミ、さらに意外にも同フェス初登場となる04 Limited SazabysとヤバイTシャツ屋さんに、My Hair is Bad、go!go!vanillas、フレデリックの他、初めて横浜アリーナのステージに立つChilli Beans.やKroiなどなど、本誌が応援するアーティストが勢揃い! 発表と同時に受付を開始した先行チケットの締め切りが迫っていて、4月23日(日)の23時59分までです! まだの人はぜひぜひお早めにお申し込みください! 受付はこちらから!

QRコード ↓↓↓↓↓

今回も仕様は会場の都合もあり2021年度と同じく1ステージ・全席指定のスタイルです。横浜アリーナは、おそらく国内のアリーナ会場ではいちばん観やすくて、1Fのアリーナは前方・中央・後方と緩やかな段差があり(しかもパイプ椅子ではなく、しっかりと連結固定されたシートです)、そのアリーナの端から両サイド及び後方のスタンド席にかけてこちらも緩やかな傾斜で繋がっていて、どの席からでもあまり距離を感じず、とても観やすい配置になっています。ポジションは固定にはなりますが、しっかりと踊れるスペースもあり、疲れたときには座れたり、ステージの転換の様子を座りながら見ることができたりもして、かなり快適に過ごせますので(2021年度の開催でそれを体感しています!!)、お時間あればぜひ2日間ともに観に来ていただけるとうれしいです!(写真は2021年度より)

追加出演アーティストの発表はもう少し先になりますので、フェスのHPと、本誌公式Twitter(@TalkingRock_jp)及び公式Instagram(@talkingrock_jp)をチェックしつつ、そちらもぜひ楽しみにしていてください!

それではまた!

『Talking Rock! FES. 2023』
日時=7月8日(土)&9日(日)  10時開場 11時開演
開場=横浜アリーナ
出演=7月8日(土):●キュウソネコカミ●go!go!vanillas●ハルカミライ●Hump Back●04 Limited Sazabys●ヤバイTシャツ屋さん and more!!
7月9日(日):●クリープハイプ●Kroi●SHISHAMO●Chilli Beans.●ハンブレッダーズ●フレデリック●My Hair is Bad and more!! (以上、50音順)
チケット=各日9,999円(税込、全席指定) 【オフィシャルチケット先行抽選受付 4/23(日) 23:59迄!
一般発売=6月10日(土) 10時〜 https://l-tike.com/talkingrockfes2023/
主催・企画 Talking Rock!
制作・運営 DISK GARAGE/808株式会社
お問い合わせ DISK GARAGE:https://info.diskgarage.com/

最新号案内+大感動の『ニューロック計画!2023』!! そして『Talking Rock! FES.2023』開催へ!!

4月10日(月)発売のTalking Rock!23年5月号、もちろん刷り上がっています!

表紙巻頭はクリープハイプ! メンバー全員インタビューでEP「だからそれは真実」についてかなり詳しく話を聞きました!

第2特集がSixTONESからジェシー・京本大我・髙地優吾をフィーチャリング! かなりロックなフォトセッションとともに3人でのロングインタビューを掲載しています!

他に、ヤングスキニー、Kroi、NEE、This is LASTなどの若手バンドに、くるり、キュウソネコカミのロングインタビュー。さらにTHE ORAL CIGARETTESとキュウソネコカミの対バン@Zepp Sapporoの密着取材はライブ本編のリポートはもちろん、終了後の打ち上げでの対談インタビューがかなりレアな内容です。必読ですよ!!!

そして2月に大阪のumeda TRADで開催した本誌主催イベント『ニューロック計画! 2023』のリポートも掲載! 今年ぜひ注目してほしいニューアーティスト8組が出演し、新型コロナ規制の緩和で声出しOKのもと、観客との大合唱シーンが何度も生まれて、場内はたくさんの笑顔と熱気に包まれ、なんと1日目のトリを務めたプッシュプルポットのアンコールではこの日の全出演バンドのボーカリストがステージに上がって大セッションを繰り広げるというサプライズが! 2日目もチケットが完売で、両日ともに本イベント史上最高の盛り上がりとなりました!

出演の8バンドと、来ていただいたロックファンの方々に本当に感謝です! 読者のみなさんは今号のライブ写真とリポートを読んでその2日間の興奮と感動をぜひ体感してください!

そして、同号には7月8日(土)&9日(日)に横浜アリーナで開催する『Talking Rock! FES.2023』の第1弾出演アーティストを発表しています!

アリーナライブが経験豊富な方たちから、初めて横浜アリーナのステージに立つアーティストまで。きっとみんなワクワクすること間違いなしのラインナップです! チケット先行抽選受付も同日スタート! 公式HPとTwitterでも明日=4月10日(月)の15時にアナウンスしますのでぜひお楽しみに!

それではまた!

『ニューロック計画!2023』の開催まで10日を切りました!

毎春恒例! 今年は2月25日(土)&26日(日)にumeda TRADで開催する本誌主催ニューカマーイベントの『ニューロック計画!2023』

その開催まで10日を切りました!

過去には最新号=Talking Rock!23年3月号の表紙のSHISHAMOやTHE ORAL CIGARETTES、BLUE ENCOUNTに、sumika 、go!go!vanillasなどが出演。

もっと古くは前号=Talking Rock!23年2月号増刊の表紙巻頭のELLEGARDENにACIDMAN、THE BACK HORN、フジファブリック等が出演!

最近ではKing Gnu、Saucy Dog、Tempalayに、ハンブレッダーズ、そして昨年はw.o.d、kobore、ヤングスキニー、マルシィなどが出演して、それぞれが最高に素晴らしいステージを見せてくれました!!!

今回は2日間で下記の計8組が出演!! チケットは25日(土)のみ発売中!です!

最新号では全出演バンドのインタビューを掲載しています! 結成のいきさつから、バンド観や楽曲制作について、そしてライブへのこだわりと『ニューロック計画!2023』に向けた意気込みなどを聞いていますが、「バンド名にはまったく何の意味もなくてパッと思いついてこの名前にしました」というバンドや「去年、仲のいいヤングスキニーが出演したイベントなので負けられません!」という時間を超えてライバル心を燃やしているバンドなど(笑)、8組ともにすごく個性的でおもしろい内容です! ぜひ手に取ってじっくりと読んで、このイベントに足を運んでくださいね!

明日から開催直前特集として、スタッフブログにてそのインタビューをダイジェストでお伝えしていきます!

ぜひチェックしてください!

Talking Rock! Presents『ニューロック計画!2023』
●公演日:2023年2月25日(土)&26日(日)  開場:17:00 開演:17:30
●会場:umada TRAD(大阪市北区堂山町16-3)
●出演:25日(土)=Conton candy/ケプラ/鉄風東京/プッシュプルポット
26日(日)=anewhite/サバシスター/帝国喫茶/ねぐせ。
●料金:各日前売3500円 2日通し券6500円(税込/オールスタンディング/ドリンク代別)
チケット発売中! e+(イープラス)https://eplus.jp/ *26日と通し券は完売!!
●お問い合わせ:GREENS 06-6882-1224 http://www.greens-corp.co.jp/

●主催:Talking Rock! ●企画/制作:Talking Rock! / GREENS

本年もよろしくお願いいたします!!&ELLEGARDENが表紙の最新号発売中です!!

ご挨拶が大変遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。2023年もどうぞよろしくお願いいたします!

Talking Rock!は1月6日に最新号(増刊号)を発売し、同時に主催イベントのニュースを二つお届けしましたが、まずはその最新号=Talking Rock!23年2月号増刊は、みなさん手に取っていただけましたでしょうか?

表紙巻頭はELLEGARDEN。編集後記にも書きましたが、彼らは本誌の前身の「トーキンロック!」(96年1月〜04年9月)時代に頻繁に登場いただき、02年4月の1stアルバム『DON’T TRUST ANYONE BUT US』で初取材をした後、リリース作品はもちろん、ツアー密着やライブリポートに、今春も開催の本誌主催ニューカマーイベント『ニューロック計画!』にも出演!(02年9月の開催時) 04年4月から04年9月までの半年間はELLEGARDENから英会話を学ぶ「ELLEGARDENのBetter Get Schooled」という連載コーナーもあり(笑)、メンバーも覚えてくれていて、当時の掲載誌を数冊持参して今回のインタビューの前に広げ、若かりし頃の写真を見てみんなで爆笑していたのですが(笑)、そんな経緯もあって僕自身もELLEGARDENに対する思い入れがかなり強く、興奮のあまり、インタビューではどうでもいいような話もいくつか出てきます(苦笑)。ですが、各地で大盛況だった16年ぶりのワンマンツアー『Lost Songs Tour 2022』の感想に始まり、再始動後の流れをあらためて整理しつつ、大傑作のニューアルバム『The End of Yesterday』が完成するまでと、その収録曲について聞いた約3万字のロングインタビューは、かなり読み応えのある内容になっているのではと思っています! 中の写真も最高にクールなので、そちらも合わせてじっくりと楽しんでください!

そして、大好評いただいた前号の表紙巻頭号=Talking Rock!23年1月号に続いてSixTONESのインタビューの後編を掲載! 今回もジェシー+京本大我+髙地優吾と、松村北斗+森本慎太郎+田中樹の2組に分かれて、見事ハーフミリオンを達成した1月4日発売の3rdアルバム『声』の収録曲をいくつかピックアップして詳しく話を聞きました! ちなみに、新年を迎えると同時に行うSixTONES恒例の“リーダー決めジャンケン大会”(SixTONESは毎年リーダーが変わります)では、慎太郎くんが勝利! それが結果的に今回のインタビュー内容にも繋がっていて、個人的にはかなりツボでした(笑)。

さらに本誌19年5月号以来の登場となる“ご結婚おめでとうございます!”のAimerさんにロングインタビューを敢行! もちろんこの取材時点ではご結婚はまったく存じ上げずでしたが、充実した活動ぶりだった昨年のデビュー10周年イヤーを総括しつつ、その締め括りとしてリリースされたミニアルバム『Deep down』についてたっぷりと話を聞きました。

他にgo!go!vanillasのニューアルバム『FLOWERS』の全曲解説に、[Alexandros]のアリーナツアー『But wait. Arena? 』のリポート、なきごとの1月11日発売の初フルアルバム『NAKIGOTO,』のインタビューを掲載!

そして2月25日(土)&26日(日)に開催するニューロック計画! 2023』の追加出演者2組と日割りを発表し、さらに、7月8日(土)&9日(日)に横浜アリーナで『Talking Rock! FES.2023』の開催も発表しました! この二つに関してはまたあらためてこの編集長ボイスでアップしますね!

そんなこんなで年始から盛りだくさんのTalking Rock!に今年もぜひご注目ください!(他にもいろいろ考えていますので!)

引き続きよろしくお願いします!

SixTONESが表紙の最新号=23年1月号、まだまだ発売中です!!

2023年も残すところあと1日と少しの時間になりましたが、みなさん、新年を迎える準備は万全でしょうか?
僕は会社で雑務を中心に今日も仕事をしています(苦笑)。

で、新年早々の1月6日にELLEGARDENが表紙巻頭の増刊号=Talking Rock!23年2月号増刊を発行しますが、その詳細は近日中にお伝えさせていただくとして、12月9日に発行した最新号=Talking Rock!23年1月号がまだまだ発売中です!

表紙巻頭はSixTONES! 今回も彼らの最新アーティスト写真を撮影した本誌お馴染みの後藤倫人カメラマンが表紙&中ページの撮影を担当してくれました。

最高にカッコいい表紙写真とソロショットを収めていますが、これ、実は夜中の12時頃に取材撮影しているんですよね。

メンバーは疲れているのでは?と思っていたのですが、全然元気というか、逆にテンションがとても高くて、インタビューもたっぷりと話してくれたので、1月6日発売の増刊号と2号連続掲載にしました!

次号では1月4日発売の3rdアルバム『声』についてさらに深く話を聞いています。写真も少しテイストの違うショットを掲載! それを手にする前に、同アルバムの完成までを語ってくれたこの最新号をしっかりと読んでくださいね!

そして、あいみょんの甲子園球場の弾き語りライブリポートに、Base Ball Bearの3度目の武道館公演のリポートと後日オンラインで行ったフロントマン=小出祐介君のアフターインタビューも読み応えあり!

さらにSUPER BEAVERの写真もめちゃくちゃカッコいいし(こちらも後藤カメラマンで、彼らの最新アーティスト写真も撮影しています!)、10-FEETのアルバム『コリンズ』のインタビューもかなり深く話を聞いています!

他にgo!go!vanillas、ハンブレッダーズ、ROTH BART BARON、KALMAのインタビューを掲載!

そして本誌主催のニューカマーイベント『ニューロック計画! 2023』の出演者6組を発表しています! そろそろ追加アーティストも発表予定ですので、またアナウンスしますね!

年末年始、お時間あるときにぜひこの最新号を読んでお過ごしください! 

それではまた!

祝・20周年&3度目の武道館公演開催直前企画 Base Ball Bear 小出祐介 Interview part.2

アジカンとの2マンライブについて語ってくれたインタビューpart.1に続いて、Base Ball Bear小出祐介のインタビューpart.2です!  ここでは10月12日に配信リリースされた新曲「海になりたい part.3」についてと、11月10日に行われる3度目の日本武道館公演に向けての意気込みを聞いています! バンド結成20周年イヤーの最後の日に開催される11月10日の彼ら3度目となる日本武道館公演にぜひ足を運んでくださいね!

インタビュー&文=吉川尚宏

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――そんな対バンツアーを経て、バンド結成記念日の前日であり、バンド結成20周年イヤーの最後の日でもある11月10に10年ぶり3度目の日本武道館公演が行われます! そしてその前に結成20周年の締め括りにして始まりを告げる最新デジタルシングルを10月12日にリリース! タイトルが「海になりたい part.3」で、武道館もある意味“part.3”なわけですが、そこも意識しつつこの曲を手掛けた感じですか?

小出 これはもう最終的にそうなったというか、タイトルもそうだし、サビの頭が“海になりたい”で始まるのも最後の最後に決めた感じでして。今回、歌詞を書くのがなかなか大変だったんですよ。というのも、いつもならざっくりとだけど“アルバムはこういうふうにしたい”みたいなテーマやゴール設定があって、そこに向かって制作を進めていくんですけど、今回は手元の紙資料にもあるように“20周年イヤーのシングル”という企画が先にあって。配信で出した後に会場限定CDで販売することや、そこに収める他の曲のアイデアも早々にあったので(高校時代に制作した楽曲「チェンジアップ」の再録バージョンを収録!)、そういう企画に対して全然無関係な新曲を書くのも変じゃないですか(笑)。

――まあそうだよね(笑)。

小出 だから20周年に相応しいものを書かなきゃいけないのかな?というプレッシャーがある中で作り始めて。どういうものがいいのかなと。最近あんまり作ってなかった惚れた腫れたのラブソングや青春がどうのこうのという曲を作ればいいのかな?と思って“恋愛”や“青春”を頭に置いて考え始めたんですけど、マジで何も浮かばなくて、これは困ったなと(苦笑)。そうこうしているうちにリズム録りやギター録りの日が来てしまって。その期間中にフレデリックとアジカンとの対バンライブもあったから、そっちに気持ちをシフトしつつも、やはり気になって福岡と大阪にいる間もずっと悩んで考えていたんですよ。で、その頃に“そもそもBase Ball Bearって何なんだろう?”と考え始めたんですね。“どういうものがBase Ball Bearっぽいのかな?”と考えていく中で、よく“文学的な歌詞”と言われることがあるんですけど、そう言われるのなんか嫌なんだよなあと。文学に失礼じゃないかなと思っちゃうんです。

――ああ、なるほど。

小出 文学へのリスペクトがあるから恐れ多いというか。小難しい歌詞を“文学的”と言っているだけじゃないかと思っちゃうんですよね。逆に、文学に詳しい人は僕の歌詞を読んで、わざわざ文学的とは言わないんじゃないかと。そんなことがきっかけで、今回の制作中に、10代から20歳前後にかけて読んでいた文豪たちの作品をいくつか読み直してみたんです。自分の中の文学を見つめ直そうと。その中で三島由紀夫の作品を久々に読んだんですよ。すると昔は読んでも正直あんまりわかってなかったのが、30代後半になって読む三島由紀夫がものすごくよくて“これはまさに文豪だわ”と。“黒澤映画”を観て“これは巨匠だわ”と言ってるようなもんなんですけど(笑)。

――ハハハ(笑)。

小出 本当に感動したんですよ。内容ももちろんなんだけど“こんな文章を書ける人間がいるのか!”みたいな。

――確かに三島由紀夫の文章は美しくて綺麗ですごく整っていますからね。

小出 そう! そういう文学・文芸の力をひしひしと感じて、なおさら“文学的と言ってくれるなよ!”という気持ちになって。

――なるほどね(笑)。

小出 自分の歌詞が文学的と言われるのは恥ずかしい、おこがましいにも程があるみたいな気分になって。“二度と文学的と言ってくれるなよ!”と思ったからこそ、あえて今回の曲の歌詞に“文学”という言葉を入れていて。

――そうなんだよね! 入っているよね。“踏み込むペダル/歪む文学”。

小出 文学と言われたくないからこっちから先に言ってやろうと。

――ハハハ(笑)。なるほどね。

小出 これなら言われないだろうと。そう思えた瞬間からやっと歌詞が進み始めて、どうやって今回のテーマと繋げて形にしようかと考えたんですね。逆説的になりますけど、自分がもしも文学に匹敵するような何かをやっているのだとしたなら、もちろん言葉だけでも伝わるものを書こうとはしているんですけど、音と合わせた総合的な表現になるわけですよ。

――うんうん。小説家ではなくてミュージシャンというか音楽家だからね。

小出 そう、音楽なんですよ。音と合わせるのが音楽。だけど、もしこれを文学という線でいうならば、アンプにぶっ刺してデカい音でドカスカやっているそれが、自分なりの文学=”歪む文学”なのかなと思えてきて。で、結局一周して“文学的”を肯定しちゃってるんですけど(笑)、そこからバンドをやっている子の話にしようと思ったんですよ。だから最初は『CYPRESS GIRLS』(10年9月)に収録の「BAND GIRL’S SPIRAL DAYS」の男の子版にしようと思ったんですね。

――ああ、なるほど!

小出 「BAND BOY’S OVERDRIVE BUNGAKU DAYS」という仮タイトルで歌詞を書き始めましたね。

――へー! そうだったんだ! しかもバンドの話だから20周年にもきちんと繋がる内容になるしね。

小出 そうなんです。これならうまくハマりそうだなと思って。だからライブハウスに出ている景色みたいなところから歌詞が始まっていくんですけど、ただバンドをやっているだけの話だとネタが浅いしベタ過ぎるかなと。そこで、惚れた腫れたの要素を掛け合わせようとするんですね。バンドをやっていて自分が好意を寄せている女性がライブを観に来ていて……みたいな。よくある設定なんだけど、そういうところから攻めてみようと。“君に届け!”みたいな感じで書いてはみたんですけど、途中から“そんな曲、作りたくねえー”と思って(笑)。

――ハハハ(笑)。

小出 なんか安っぽくて(笑)。せっかくそこまで進んだのにまた筆が止まったんですよ。書いては消して書いては消してが今回ものすごくて、いろいろ考えてぐるぐる回って何度も試行錯誤を繰り返した結果、ようやく一つの視点にたどり着いたんです。それは何かというと、自分はバンドを20年続けてきてこれだけたくさん曲を書いてきたのに、それでもまだいいものがあるだろうと思い続けているんですよね。もっといいものが作れると思っている。だけど、ゴールがどこにあるのかはわからないんですよ。当て所もないんだけど、もっと作りたい、もっとあるんじゃないかと思って書いているという、これ自体がもしかしたら一つの恋なんじゃないかというところに思い至って。自分が音楽をやるとか、たくさん曲を書く、詩を書くという音楽への当て所もない恋心みたいなものと、バンドを組んでいる男の子が好意を寄せている女性に対して“君に届け”と思っている気持ち……歌詞は山ほど書くのに携帯でメッセージを打つのはできない、だから曲にするみたいな。そういうシチュエーションとエナジーを重ね書きしていったんですね。

――あー、なるほどね!

小出 で、それらをまとめるフレーズは何なんだろう?と思ったときに、非常に漠然として曖昧なんだけど“海になりたい”という言葉に繋がっていったんですよね。

――なるほど! 濃いね! 僕はそもそも「海になりたい part.3」というタイトルの曲を作る気で作ったのかなと勝手に思っていたんだけど(「海になりたい」を05年3月の『HIGH COLOR TIMES』に、「海になりたいpart.2」を09年9月の『(WHAT IS THE) LOVE & POP?』に収録)全然違うんだ。

小出 全然違うんですよ。ここまで長く話した通り、ものすごく迂回した先にたどり着いた「海になりたい part.3」なんですよね。しかもさっきも言った通り“海になりたい”のフレーズを最後の最後まで当ててなかったんですよ。最初は全然違うフレーズで。レコーディングの当日の朝まで歌詞を書いて、メンバーとスタッフにLINEで“とりあえずこういうふうに上がったんだけど”と送ったら、みんなから“サビの入り口がちょっと”みたいな返信があって。それは懸念してはいたんです。ただ散々考えてこのテーマで落ち着いたので、根こそぎ変えるのは無理だと思いながらスタジオに行ってディレクターとあらためて話をして。ちょっと時間をもらって一人でブースに入って最後の詰めを考えて、そこで “あ、“海になりたい”なら入るな”と。そっか、これを言えばいいのかと思って。“海になりたい”というフレーズに全部が集約されると、そこまでの制作過程で感じてはいたんですね。それでサビに“海になりたい”を入れて、タイトルも「BAND BOY’S OVERDRIVE BUNGAKU DAYS(仮)」から「海になりたい part.3」になったという。ちなみにpart.1である「海になりたい」がバンドを組んだ女子高生の話で、そこから派生してできたのが「BAND GIRL’S SPIRAL DAYS」なんですよ。

――あー、なるほど!

小出 「“海になりたい”ってどういう意味なんですか?」と聞かれても、僕もわからないんですよ。でも“海になりたい”という言葉が持つイメージや響きに詩としての情感を感じていて。このフレーズの持つ不思議な奥行きを追求するためには、こうやって何個もバリエーションを作る必要があるんですよね。「海になりたい」も「海になりたい part.2」もきっと意味が違うと思うし、今回の「海になりたい part.3」もまた意味が違うんだけど、“海になりたい”というフレーズが包み込んでいるっていうのは共通していますよね。

――うんうん。“海になりたい/あふれるサイダー/暗闇と踊る/君に捧ぐよ/マイ・ハート/踏み込むペダル/歪む文学/轟いてくれ/この恋は終わらない”というサビに、ここまで語ってくれたこの曲に関する話がほとんど集約されているよね!

小出 この“踏み込むペダル”も音楽をやっている人目線ではエフェクターを踏み込むことだと思うんでしょうけど、それがわからない人は、自転車をイメージするかもしれないし。

――そうそう。それは僕も思いました。

小出 あるいは車のアクセルかもしれないし、バイクかもしれないし。

――うんうん。そして“歪む文学”も音楽として捉えたら歌詞や歌のことだと思えるんだけど、そうではない人にとっては、例えば自分が好きな人にその想いを伝えたくて考えた言葉が、あふれる想いにもみくちゃになって歪んだ状態に取れなくもないと。

小出 まさにそうです。

――そして、さっきの話にあった、誰かに届けたい想いを形にするべくいくつも曲を書いてきて、20年を迎えてもいまだにもっといいものがあると思い続けていることが“永遠に続く/片想いだとしても”に繋がるわけだ!

小出 そういうことですね。

――素晴らしい! お見事です!(笑) ちなみに個人的には“点滅してる/縦の青い線が隔てた”/“「あ」「い」のあとには/どう続けりゃいいんだ”の表現がすごいなと思って。最初“点滅してる/縦の青い線”って何だろう?と思って、すぐに“あ! 携帯で文字を入力するときのあの縦の線の点滅だ!”と思って。

小出 そうそう。

――これはすごい表現だなあと。

小出 ありがとうございます!

――そしてその“「あ」「い」”の後に当てはまる言葉が“会いたい”なのか“愛してる”なのか“愛してた”なのかね!

小出 そう。いろいろあると思う。

――あるいは“あいみょん”なのか(笑)。

小出 ハハハ(笑)。可能性もあるよね(笑)。

――あるいは“aiko”とかね(笑)。

小出 あるいは“アイーン”かもしれない(笑)。

――ハハハ(笑)。いやー、これは素晴らしい表現の曲だと思います! “青いラブレター/放り投げた空/届いてくれ/この心象風景”というフレーズだけでもう1曲作れる気がしてもったいないと思うくらいだし(笑)。

小出 ハハハ(笑)。ありがとうございます!

――そして最初に言っていたバンドの20周年にも繋がる内容だし、この先に向けての一つの誓いにも感じる印象もあるしね。

小出 “海になりたい”という、つまり“何々になりたい”と言ってる段階でまだ何かになろうとしているわけで。まだまだ音楽への想いが尽きないということを表現する意味でもいいかなと思いましたね。

――うんうん。さらに言うと武道館公演の前に出すことで“武道館のステージに立って目の前に広がるみんなの景色を強く包み込むぐらいの海になりたい”という想いが込められているのかなとも感じられるし。過去2作の“海になりたい”をも踏襲しつつという完璧な構成と展開です! とはいえここにたどり着くまではとても長く大変だったと(笑)。

小出 本当に難産でした。1カ月以上考えてましたからね。コスパが悪いですよ(笑)。ただ最終的には自分でやりたいと思ったことがクリアできたのでよかったなと思いましたし、あらためて作詞の奥深さみたいなものを自分でも感じて。トーキングロック!から詩集を出させていただいていますけど、この曲が書けてあらためて詩人としてもさらに頑張ろうと思いましたね。

――なるほどね! さらにいい作品を期待していますので! そして3回目の日本武道館公演が待っています! 実は前回から10年も空いてるんだよね?

小出 そうなんですよね。まあでも1回目(10年1月3日)と2回目(2012年1月3日)はほとんど記憶にないというか(苦笑)。

――特に1回目が小出君の中で全然納得できる内容ではなくて、それがしばらくトラウマになったとも言ってましたしね。

小出 2回目の武道館もそうで、ほぼ本番のことは何にも覚えてなくて。2回とも映像作品を出しましたけど(10年3月の『LIVE;(THIS IS THE) BASE BALL BEAR. NIPPON BUDOKAN 2010.01.03』、12年4月の『10th Anniversary tour (This Is The) Base Ball Bear part.2「Live 新呼吸」2012.01.03 NIPPON BUDOKAN』)、いずれもまったく観てないんですよ。それくらい手応えがなかったんですよね。1回目はデビューからの勢いのまんま武道館でやらせていただいたという感じで、まったく実力が伴ってなかったし、本番中は頭が真っ白でライブをやった気にもならなかったですね。2回目の武道館も、終えて楽屋に戻って当時のマネージャーと交わした一言目が「自分たちなりの武道館というのがまだもっとあるね」だったんですよ。その2回目のタイミングはライブプロデューサーの人に入ってもらって、ずっとライブのやり方を模索していた頃で。それからしばらくライブ迷子の時期が続いて20代後半はずっと悩んでいた感じだったんですね。今では3ピースになって丸々6年が経って、7年目に入っていますけど、いろいろ頑張ってきた中で、やっと自分たちに自信が持てている感じなんですよね。今回もまだどうなるかわからないし、ドキドキはしますけど、武道館に飲み込まれて味わう余裕もなかった過去2回とは違って、ようやく初めて武道館というものが味わえるんじゃないかなと。まだやってみないとわからないけれど、やっと武道館と真正面から向き合える気がするというか。

――やっと対等に立てるというかね。

小出 そう! デビューからの勢いの中で挑むイベントではなくて、20年やってきたからできる自分たちからのチャレンジなんです。それが前2回とは全然違います。たぶんストロングスタイルのライブになると思うし、当日武道館に来てくれた人たちは自分たちにとっての宝ですからね。もちろん来れない人も、行かない判断をした人にも大リスペクトです。みなさんに感謝をしつつ、この20年で到達した今のBase Ball Bearをしっかりと披露して目撃してもらおうと、そういう気持ちですね。

 

Base Ball Bear release


▲New Digital Single《2022.10.12》
「海になりたい part.3」
https://baseballbear.lnk.to/umininaritai3


▲New Single《2022.11.10》
「海になりたい part.3」(日本武道館会場限定盤)
NCS-3014 / \1,000(税込)

 

20th Anniversary 「(This Is The)Base Ball Bear part.3」
11月10日(木) 日本武道館
開場 18:00/開演 19:00
料金 7,700円(税込)
●e+ https://eplus.jp/bbb/
●ローソンチケットhttps://l-tike.com/
●チケットぴあ https://t.pia.jp/
お問い合わせ ディスクガレージ / 050-5533-0888(平日12:00~15:00)

祝・20周年&3度目の武道館公演開催直前企画 Base Ball Bear 小出祐介 Interview part.1

Base Ball Bearが今夏開催した対バンツアー『Base Ball Bear TOUR「LIVE IN LIVE~I HUB YOU 3~」』の最終公演=8月26日のZepp Osaka BaysideでのASIAN KUNG-FU GENERATIONとの2マンライブリポートを現在発売中のTalking Rock!22年11月号に掲載! その記事の最後に記したように、後日小出君とオンラインで、その当日の感動と10月12日に配信リリースされた新曲「海になりたい part.3」についてと、11月10日に行われる3度目の日本武道館公演に向けての意気込みをお聞きし、リポートの後にコメント掲載するつもりでしたが、ガッツリと話し込んでロングインタビューになってしまい(苦笑)、ページが全然足りなくなったので、このホームページに2度に分けてアップします! まずはインタビューpart.1=アジカンとの2マンライブの感想について。必ず発売中の本誌最新号のライブリポートを読んだ上で(必ずですよ!)このインタビューを読んでくださいね!

インタビュー&文=吉川尚宏

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――まずはアジカンとの2マンライブについて。当日のMCで小出君が「みなさんが思っている以上に感慨深いんですよ」とおっしゃっていましたが、終えて今はどんな感触がありますか?

小出 本当に感慨深かったですね。でもこの感慨は、“アジカンもベボベもずっと聴いてました! その2組の対バンが遂に実現しました!”というお客さんの喜びと、ちょっと違うものかもしれないですよね。というのも、2000年代初頭に下北沢ギターロックブームというムーブメントがあって、そこから世に出て行ったバンドがたくさんいまして。アジカンはもちろん、今回残念ながら対バンが実現しなかったACIDMANもそうだし(同ツアーの初日=7月20日にKT Zepp Yokohamaで対バン予定がACIDMANのメンバーが新型コロナウイルスに感染されたことを受け、主催者判断で中止に)、フジファブリックやART-SCHOOLやレミオロメンやストレイテナーがメジャーに進んで。そんな頃に僕らは下北の新人として活動を始めたんですけど、僕らのようなド新人からするとアジカンはその時点で下北沢SHELTERを満杯にするバンドだったので、すでに雲の上の存在なわけですよ。

――なるほどね(笑)。その段階で超メジャークラスという印象だったわけだ?

小出 そうです。とっくにスターなんです。それで、今名前を挙げたバンドたちが全国区になってから、下北のギターロックムーブメントが下火になって冬の時代を迎え始めるんですよ。その影響を、ブームの最後尾で活動していた僕らがもろに食らっちゃって(苦笑)。“あの熱はどこに行ったの?”というぐらいに冷え込んでいったんですよね。その中で僕らはどうにかもがいて、数年してメジャーデビューまでこぎ着けることができた。アジカンの喜多(建介)さんや伊地知(潔)さんが「わりと近い時期から下北にいたよね?」と半ば同志的な感じで言ってくれたりしたんですけど、僕らからしたら「いやいや、全然違うんですよ」と(苦笑)。「そのときの僕らはそんなレベルじゃないんです!」という感じで。そこからずっとバンドを続けてきて、今も残っているという意味で同志的に思っていただけているのであれば、それはものすごくうれしいことなんですけど。実際のところは背中を追いかけていたという憧れの存在でしたし、下北から全国区のロックバンドになっていく現象も遠くからですけど見させていただいて、一つの目標にさせていただいたバンドだったので。

――確かに普段からアジカンとベボベがわかりやすく交流していたらお客さんの見え方もまた少し違ったんでしょうけど、今話してくれた距離感は本当に当事者じゃないとわからないですよね。

小出 きっとわからないと思います。自分たちの原点である、下北のライブハウスシーンの歴史にも繋がるような話でもあるので。そういうのもひっくるめて感慨深かったですね。

――そういう中で、03年に新宿ロフトで初めてイベントで共演した際に、小出君がアジカンのメンバーに手渡した自主制作盤のことをゴッチ(後藤正文)がちゃんと覚えてくれていたというのはとても光栄な話だよね!

小出 そう! しかもそれを今も持ってくれているってすごい話ですよね! あのMCで僕も初めて知ったので、ものすごくうれしかったですね。

――そして念願が叶った今回の2マンでのアジカンのセットリストも素晴らしかったよね!

小出 ね! しっかりとした王道のセットリストで。後藤君曰く「小出君のMCを引用するなら“冷やし中華”のセットリストをこの夏のフェスでやってきてたから、今日はきっちり“ハンバーグ”で」と(笑)。

――なるほど(笑)。序盤に「Re:Re:」「リライト」「ソラニン」という代表曲を披露して、最新アルバムから「You To You」と「触れたい 確かめたい」を、そして最新シングルの「出町柳パラレルユニバース」を挟んだ後に「荒野を歩け」を経て最後に代表曲の「君という花」で締めるというこの展開!

小出 イベントでの理想的なセットリストですよね。押さえておくべきものはきっちりと押さえておいて、かつ新曲もやるという。僕らもそうで、ときにはイベントで“冷やし中華”ばかりをやりたくなる日もあるんですよ(笑)。その感覚もすごくよくわかるし。あるいは同じ“ハンバーグ”でも“デミグラスソース”じゃなくて今日は“おろしハンバーグ”がいいなとか(笑)。

――ハハハ(笑)。ありますよね(笑)。

小出 あるいは“チーズハンバーグ”とかね。そうやっていろいろとソースを変える日もあるわけで。そういう中で今回の2マンでは“これぞアジカン!”なステージを見せてくれて。

――うんうん。しかも小出君とゴッチのMCがいずれも2バンドが出会った頃のエピソードと当時の下北の音楽シーンに触れる話が多くあったので、なおさら初期の代表曲を交えたアジカンのセットリストに深い意味と特別な表情を感じて、それはベボベのセットリストもそうで、すごく新鮮で感動しましたね!

小出 ライブを終えた後にSNSとかで“今日のセトリはこうでしたー”と紹介したとしても、それだけではきっと伝わらないあの日の夜の空気感というか、セットリストの文字面以上のお互いのムードとモードが溶け合ったイベントだったと思うから、そういうステージがやれたことが本当によかったです。

――しかも、なんと言っても最大のハイライトはアンコールでベボベの3人にアジカンの喜多君が加わって4ピースで披露した「ループ&ループ」でしょ!

小出 あれはMCでも言った通り喜多さんの参加が本当に2日前に決まったんですよね。エンジニアの中村さん(中村研一氏。2バンドのレコーディングを担当)がアジカンサイドに話をしてくれて。

――アンコールで「ループ&ループ」をカバーすること自体は先に決めていたと?

小出 そうです。3ピースアレンジにして……アレンジといっても主に僕のパートなんですけど(笑)、喜多さんと後藤君のフレーズを混ぜたものを考えて、リハして。結構ちゃんと3ピースっぽくなってたと思うんですけどね。

――それはそれで聴いてみたかったですね(笑)。

小出 で、そこから急遽ありがたいことに喜多さんが参加してくれることになったので、僕のパートを原曲の後藤君パートに準拠して。そして当日を迎えて、その瞬間はもううれしさと興奮が入り混じって最高の気分で楽しく演奏ができたんですけど、そのときの音源を後日聴いてみたら、ステージで鳴らしている瞬間は興奮していたのもあってあんまりわからなかったんですけど、僕らと演奏している喜多さんのギターがほんとに“アジカン!”という感じなんですよ! まあ当然なんですけど(笑)。

――まあね(笑)。

小出 でもそれがすごく印象に残ったというか、喜多さんのおかげでアジカンっぽくなってる。喜多さんのギターが“アジカン感”を強く生み出しているんじゃないかなと感じて。ライブの約一週間後に僕らの新曲の歌録りがあって、そこで中村さんと会ったときにこの話をしたんですよ。そしたら本当にそうみたいで、他のメンバーのみなさんは機材が変わっても、喜多さんだけは基本のシステムが昔からずっと変わってないらしいんですね。アンプがボグナーで、メインのギターがレスポールというのが。

――うんうん。確かに喜多君がレスポール以外を弾いているところは見たことがないですね。きっとそのシステムが好きなんだろうね。

小出 喜多さんがアジカンのシグネチャーというか、もちろんメンバー全員でアジカンの音楽を生み出しているわけですけど、その中でも喜多さんのあの音色が“アジカン感”を強く醸し出しているという。それを身をもって体験させていただきました。

――それはね、昔アジカンのインタビューで他の3人のメンバーが同じことを言ってたんですよね。“アジカン=喜多君”なんだよねと。彼のギターがアジカンの代名詞というか、“アジカン=建ちゃん(喜多)のギター”と言ってもいいと思うみたいなことを、確かゴッチも言ってたことがあって。

小出 へー、そうなんだ!

――だから制作では建ちゃんのアイデア待ちという場面もあるみたいなんだけど、それがハマらないとアジカンにはならないと。最終的な決め手は建ちゃんのギターなんだよねと言ってた記憶がありますね。

小出 なるほど!

――その感覚を喜多君と一緒にプレイして、小出君がリアルに感じたということだよね。

小出 本当にそう思いましたね。バンドの印象がリードギターによって演出されているというのがものすごく興味深く思いましたし。しかも今の話を聞いてアジカンのみなさんもそれを自覚されているというのも良い話だなと。

――自分たちの強みをしっかりと理解しているというかね。それに建ちゃんはアジカンのリーダーでもありますからね! まあでも今の話はこちらもすごく興味深く感じましたし、僕も両バンドを長く取材してきましたが、アンコールでのレアセッションも含め、2マンライブ自体の素晴らしさはもちろん、MCで初めて知るエピソードもたくさんあって、観ていてこちらも最高に楽しかったですね! そんなアジカンとの夜を含め、この対バンツアーの企画は3回目だったわけですが、過去2回ともまた違った手応えが確実にあったのでは?

小出 ありましたね。ACIDMANとのライブが中止になったのが残念でしたけどね。

――そうか! ACIDMANが実現していたら下北ギターロックシーンの思い出との繋がりがさらに増していたわけだ!

小出 そうなんですよ。まさにACIDMAN始まりのアジカン終わりという形は僕らからしたらめちゃめちゃエモい展開だったんですよね。ACIDMANは僕らと同じ下北沢GARAGE出身のバンドなので。だから中止になっちゃったのが本当に惜しまれますけど、いつかまたご一緒させてもらえたらと思います。今回の「LIVE IN LIVE~I HUB YOU 3~」は自分たちの原点との邂逅でもありつつ、ほとんど接点のなかったCreepy Nuts(8月1日 Zepp Nagoya)とフレデリック(8月24日 Zepp Fukuoka)にも刺激をもらったし、仲良くなるきっかけにもなったしで、ほんとに実りある対バンツアーでした。

【part:2は10月31日(月) 17時に公開予定!!】


photo by toya

Base Ball Bear release

New Digital Single《2022.10.12》
「海になりたい part.3」
https://baseballbear.lnk.to/umininaritai3

New Single《2022.11.10》
「海になりたい part.3」(日本武道館会場限定盤)
NCS-3014 / \1,000(税込)

20th Anniversary 「(This Is The)Base Ball Bear part.3」
11月10日(木) 日本武道館
開場 18:00/開演 19:00
料金 7,700円(税込)
●e+ https://eplus.jp/bbb/
●ローソンチケットhttps://l-tike.com/
●チケットぴあ https://t.pia.jp/
お問い合わせ ディスクガレージ / 050-5533-0888(平日12:00~15:00)

今年の夏は8月にKT Zepp Yokohamaでお会いしましょう!!

My Hair is Badが表紙のTalking Rock! 5月号で今年の開催を発表し、現在発売中の7月号(マカロニえんぴつが表紙)で全出演アーティストと日割りをアナウンスした本誌主催イベントの『Talking Rock! FES.2022』

昨年は本誌創刊25周年記念で初めて横浜アリーナで2日間に渡り開催しました
今年は同じ横浜繋がりでライブハウス=KT Zepp Yokohamaにて3日間、平日の夜に開催します!

その出演者の発表直前に僕がTwitter
23日(火)=激アツ大バトル!!!!
24日(水)=超異種格闘技戦!!!!
25日(木)=これはなんて表現すればいいのだろう??? 「前から観たかってーん!!」の3組+3日間の大トリよろしく!って感じです!!

とつぶやきましたが(笑)(まさにそういう内容でしょ?)、
注目のニューフェイスから今の音楽シーンの最前線で活躍するバンドまで、
本誌で掲載&応援する素晴らしいアーティストが揃ってくれました!


あと数時間後にチケットの先行受付が締め切りとなりますが、みなさまお申し込みは完了していますでしょうか???

ちなみに“今年はどうしてKT Zepp Yokohamaなの?”と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが(結構、多いのかな?)、昨年は最高に楽しかったその横浜アリーナは現在7月いっぱいまで改修工事中なんですよね(最近、横浜アリーナでの公演をお見かけしていないでしょ?)。それもありつつ、いろんなライブやイベントの開催が週末や休日に集中しがちで(古い話ですが僕がこの仕事を始めた90年代はそうでもなかったんですよ)“ライブは日常の一コマであってほしい”という想いもあり、夏休みの平日の夜に開催していた『Talking Rock! FES.』の初期の頃(第1回目の2011年から2014年まで)を思い出して、今回の3日間をプランニングしました!

その結果、まったくカラーが違う内容のとても濃密なラインナップになりました。それぞれどんなステージを披露してくれるのか、今からとても楽しみです! きっと最高に楽しい3日間になりますので、みなさんぜひ遊びに来てくださいね! 今年の夏は8月にKT Zepp Yokohamaでお待ちしています!

【Talking Rock! FES.2022】
日時:2022年8月23日(火)・24日(水)・25日(木)
開場:17:00 / 開演:18:00
会場:KT Zepp Yokohama(〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-3-6)
出演:(50音順)
8月23日(火)KALMA/kobore/ハンブレッダーズ/Hump Back
8月24日(水)ドミコ/NEE/ハルカミライ/ROTH BART BARON
8月25日(木)キタニタツヤ/Saucy Dog/Chilli Beans./マルシィ
料金:1Fスタンディング 5,800円 2F指定席 5,800円 ※税込、ドリンク代別途必要
チケット先行受付は6月20日(月)23:59まで!

主催/企画: Talking Rock!
制作/運営: DISK GARAGE / 808株式会社

SUPER BEAVERの表紙巻頭号=21年7月号の未掲載インタビューを公開!!

Talking Rock!21年7月号で初の表紙巻頭を飾っていただき、7月10日&11日に横浜アリーナで開催した本誌創刊25周年記念の主催イベント『Talking Rock! FES.2021』では見事大トリのステージを務めてくれたSUPER BEAVER。

そのライブ写真とリポートはもちろん、貴重なオフショットや終演直後のインタビューなども含め大感動の2日間を掲載した本誌21年9月号は絶賛発売中ですが、そんな彼らは現在、今年2月のアルバム『アイラヴユー』に伴うツアーのZeppバージョン=『SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021〜愛とラクダ、15周年ふりかけ〜』と、ホールバージョン=『SUPER BEAVER『アイラヴユー』Release Tour 2021〜圧巻のラクダ、愛のマシンガン〜』を終えて、ライブハウスバージョンの『都会のラクダSP 行脚 ~ラクダフロムライブハウス~』を展開中!

秋にはアリーナツアー『SUPER BEAVER 都会のラクダSP 〜愛の大砲、二夜連続〜』も開催するわけですが、21年7月号のインタビューで僕がホールツアーの香川公演(5月9日、高松レクザムホール)に足を運び、そのときの感想をメンバーと交わしつつも、その時点ではまだそのホールツアーが数カ所残されていたので、その話は後日HPでアップしますと記載! そして新型コロナウイルスの感染拡大で延期となった、同ホールツアーの最終公演=8月11日&12日のTACHIKAWA STAGE GARDENも無事に終了! 少し時間が経ちましたが、その本誌未掲載インタビューをこの編集長ボイスでアップします!

一連のツアーの中で彼ら=写真右から柳沢亮太(g)、渋谷龍太(vo)、藤原“33才”広明(ds)、上杉研太(b)の4人が感じている『アイラヴユー』の手応えと共に、彼らが今どんな想いでこのコロナ禍でのツアーを行っているのかをぜひ感じ取ってください! (21年7月号の“後日HPでアップします”のくだり=P19の2段目あたりにそのままはめ込んだイメージで以下のテキストを読んでください!)

インタビュー&文=吉川尚宏 撮影=後藤倫人

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――僕はホールツアーの香川公演=21年5月9日の高松レクザムホールに寄らせていただいたんですけど、そこでもまさにこの『アイラヴユー』のジャケットのポーズの世界観が具現化されたライブを体感して。少し具体的に触れると、そのホールツアーの1曲目がアルバム『アイラヴユー』と同じく「今夜だけ」で、そのアルバムのインタビュー(本誌21年3月号に掲載)でも、この曲で始まることの意味合いがすごく大きいという話があって。この曲を手掛けた柳沢君は「一歩も前に進んでないし、かと言って後ろにも下がってないという、鬱屈としたモヤモヤ感のある楽曲が久々にできて。ただ、それを歌うのが今の自分たちに相応しいのか?という疑問も生じて“こういう楽曲があってもいいよな”という気持ち半分、“いや、どうなんだろう?”という気持ち半分でいた」と。だけど渋谷君は「すごく人間臭い曲だなと思ったし、しかも“頑張れ”という言葉は使ってないけど、聴いた人の気持ちを強く奮い立たせる曲なんじゃないか」と感じたと。

渋谷 まさにそうですね。

――そして、上杉君も「何かがぶっ刺さる感じがあるし“この言葉を言ってくれてありがとう!”となる人がきっと多くいると思った」と。藤原君も「これを歌われたら“待ってた!”と思う人がたくさんいるだろうし、これを最初に歌うことで、その後の曲がより強く響くんじゃないかと感じた」と言ってたんですね。まさにそういうアルバムだったし、ライブの1曲目で「今夜だけ」を披露したときも、今の言葉通りの存在感とエネルギーを感じて……香川に来たお客さんはSUPER BEAVERのライブから勇気とパワーをもらいたいわけですけど、そういうお客さんたち自身のことをまず最初にこの曲で歌ってくれている感じがしたんですね。

柳沢 あー、なるほど!

上杉 すごくよくわかる!

――そこで一気に4人とお客さんとの距離が縮まって、まるで同じステージにいるような気持ちになれた気がしたんですよね。

渋谷 ものすごくよくわかります! SUPER BEAVERの楽曲って、もろ個人にガツンとぶっ刺さる曲がほとんどだと思うし、俺自身もライブ中は一人一人にぶっ刺しにいってるんですよ。ただ「今夜だけ」はそういう意識を持たなくても、勝手にぶっ刺さるのがわかっていて。それだけ聴いてくださる人の気持ちに近い曲だなと感じて。だから一人一人に刺しにいくというよりは、大きく広く前を見ながらどっしりと構えて精魂込めて歌うことに集中しているという、その感覚は俺もライブをやっていて初めてのことなんですよね。

柳沢 確かにこの曲に関しては演奏することや歌うことに特化しながら鳴らしている感覚がありますね。今までならこういうスローやミドルテンポな曲でも多少なりとも飛ばしていた気がするんですけど、いい意味で“音楽”としてグッとそこにあるというか。今までのSUPER BEAVERにはあまりなかった始まり方ができている気がしますね。

上杉 ある種、ホール公演だからこそやれる形でもあるかもしれないという。

――うんうん。確かにホールという広がりのある空間がこの曲の内省的だけど秘めた強い想いがあるという心情とマッチしていて深くて強い熱を引き出しているというかね。並行で開催しているライブハウスバージョンはまたセットリストが違うってことだもんね。

渋谷 しかも、その「今夜だけ」で放ったエネルギーがアンコールまでちゃんと繋がっているのをすごく感じて。それがものすごく新鮮でもあって。

上杉 そう! まさにさっきのアルバムインタビューの話にもあったように、他の歌の聴こえ方もすごく変わって、その後の曲がさらにパワーアップした形で届けられている手応えがあるんですよね。

――うんうん。だからさっき藤原君が話してくれた、『アイラヴユー』の曲たちをツアーでやっていく中で感じた手応え……「今までの曲たちともすごく自然に並べられるアルバムだなと感じていて。今のバンドにとても馴染んでいて、なおかつ新しいという、すごく純度の高い作品が作れたんだなと感じている」という言葉が、そのままこのホールツアーを観た僕の感想の一つでもあるんですよね。今までのすべての楽曲を含めて『アイラヴユー』の世界が披露されているとでもいうか。

藤原 それはホールツアー前のZeppツアー(『SUPER BEAVER 『アイラヴユー』Release Tour 2021〜愛とラクダ、15周年ふりかけ〜』)のときから感じたことでもあって。より自分たちらしく作れたアルバムであり、自分たちの伝えたいことが音楽の中でさらにできるようになってきているんだなと。しかも古い曲と混ざっても温度差をまったく感じないから、俺たち自身がずっと芯がブレずにやってこれてるんだなというのを実感しながらやれているツアーでもありますね。

――そして、もう一つ強く印象に残ったのが、コロナ禍で状況が変わって、ホントに久しぶりにSUPER BEAVERのライブを観たという人たちも多くいたと思う中で、その香川公演でも渋谷君がいちばん最初のMCで告げた「本当によく来てくれました」という言葉にコロナ禍以前とは全然違った意味合いが生まれていて。その一言できっとお客さんはすごく安堵したと思うんですよね。

渋谷 まさにその言葉に関しては今までとは別の意味合いがもう一つできちゃった感じですね。時間を作ってお金を払って来てくださったことに関しての感謝は常日頃ずっと感じつつ、それ以上のものを見せたいと考えていつもやっているわけですけど、その一つ前の段階でライブに行っていいのかいけないのかという謎の選択肢が……もはや謎ではなくなってきてますけど、それができちゃったので、その大きな関門を突破した上で時間とお金を割くことを決めて来てくださった人たちなわけで。会場に来てからも、何か罪悪感というか、落ち着かない気持ちでいる人もいらっしゃると思うんですよ。それを考えると、少なくとも俺たちは本当にうれしいんだと思っていることは事実だから、そこはちゃんと伝えてあげないとなと。この4人が心底喜んでいるというのは正義だと思うから、「あなたはマジで間違ってないんだよ」と全面的に言ってあげたいなと。そこは毎回めちゃくちゃ強く思ってますね。

Official髭男dismのニューアルバム『Editorial』、遂に発売!

ついに本日! Official髭男dismの

メジャー2ndフルアルバム『Editorial』がリリースされましたね!

藤原聡君 (vo&p)の楽曲はもちろん、松浦匡希君 (ds)に、

楢﨑誠君(b&sax)、そして小笹大輔君(g)が手掛けた楽曲も収録されていて、

Official髭男dismのオリジナリティーが

より深く強く打ち出された今作の詳細については、

彼らが表紙巻頭のTalking Rock!9月号のロングインタビューで

がっつり語ってくれているので、ぜひそちらを読んでくださいね!

その上で、今回のアルバムを聴いてもらえたら、

さらに今作の魅力を深く感じてもらえると思います!

 

ちなみに、取材を担当した編集部の前田が、

近々取材エピソードをあげる予定ですが、僕のほうからも少し。

 

都内の某スタジオにて表紙巻頭の撮影を行い、

そのすべてが終えたところで、僕がメンバーに

「お疲れ様でした!」と伝えると同時に

「今回の『Editorial』は絶対に大ヒットしますよ!」と断言!

「お!」という感じで反応してくれた4人に対して

「なぜならば発売日が僕の誕生日だからです!」という

僕からのわけのわからない一言に(笑)、場が和んだというか、

全員がちょっと崩れ落ちたのですが(苦笑)、

(私事で恐縮ですが、8月18日で54歳になりました。

月日が経つのは早いですね〜苦笑)、

そこに藤原君が乗っかってきてくれて、

ファンならご存知の通り、明日の8月19日が藤原君の誕生日!

しかも、その日で30歳になる!ということは、

その前日=アルバム発売日の8月18日は藤原君にとって20代最後の日!

「発売日が8月19日だったらドンピシャだったのに、

惜しかったですよね!」と僕が言うと、

「逆に20代最後の日に、このアルバムが出るというのが、

それはそれで個人的にはエモいんですよね」と藤原君。

「なるほど!! 確かに!!」と僕は勝手に大興奮!!(笑)

さっきの僕の一言は見事にどこかに消えていきました(笑)。

 

そんなわけで(笑)、僕の誕生日はまったく関係ないのですが(笑)、

メンバーそれぞれがやりたいことを追求し、

新たに挑戦した楽曲が詰まった素晴らしいアルバム『Editorial』を

ぜひ手にして何度も聴いてもらって

今の彼らの魅力を思い切り堪能してください!

 

あわせて彼らが表紙巻頭のTalking Rock!9月号もよろしくです!

『Talking Rock! FES.2021』を大特集したTalking Rock! 21年9月号本日発売!

本誌創刊25周年を記念して7月10日&11日に横浜アリーナで開催し、

おかげさまで大盛況のうちに終えることができた『Talking Rock! FES.2021』の

完全アフターリポートを掲載した最新号=

Talking Rock!21年9月号が本日発売です!

出演アーティスト全16組のたっぷりのライブ写真とリポートはもちろん、

終演直後のレアインタビューとオフショットに、

ご来場いただいたみなさんのスナップ写真など、全80Pの大ボリュームで掲載!!

新型コロナウイルスの感染対策を施しながら開催した本フェスに

出演の全16組はどういう想いで今回のステージに立ち、

そしてそこで何を感じたのか。

大感動の2日間のドキュメントを余すことなく収めています。

 

先述の通り“本誌創刊25周年”を記念した同フェスでしたが、

新型コロナウイルスが落ち着きを見せない中での開催であることと、

同フェスの直前にいくつかの大型フェスの中止や延期が発表されたことで

“25周年”の括りとは別の、

なんとも言葉にできない重圧を感じながらの2日間でした。

ですが、出演の全アーティストがそれを吹き飛ばしてくれるほどの

ロックなパフォーマンスを披露し、そして様々な制約がある中でも

そのステージを思い切り自由に楽しむ観客のみなさんに僕は心から感動して、

最後の挨拶で恥ずかしながら感極まり立ちすくんでいると、

大トリのステージを終えたSUPER BEAVERのメンバーが

猛ダッシュで駆け寄って僕をハグしてくれて、

そしてお客さんの大きな拍手に支えられて、

なんとか最後を締めることができました。

あのときの感動はちょうど1カ月が経過した今も、忘れることはありません。

 

そして最新号を作り終えて発売日を迎えた今、

スタッフ一同、あらためて心に刻んだのは、

これまでもずっと大切にしてきた“一つ一つの取材を丁寧に行い、

読者のみなさんにいいなと思う音楽をしっかりと伝える”ということ。

その姿勢を引き続き大事にしながら、

Talking Rock!を作っていこうとみんなで話し合いました。

 

当日会場に来てくれた人も、残念ながら来られなかった人も、

今号をじっくりと読んで感動の2日間をぜひ感じてください。

そして、出演してくれた16組の音楽を

これからも心から楽しんでもらえたらうれしく思います!

 

なお、表紙巻頭はOfficial髭男dism、

そしてバックカバー巻末でSaucy Dogを特集。

他にSixTONESとKEYTALKのロングインタビューも掲載しています!

ぜひそちらもあわせて読んでくださいね!

SUPER BEAVERの表紙巻頭号=Talking Rock!7月号はまだまだ発売中です!

7月10日(土)&11日(日)に横浜アリーナで開催し、
おかげさまで大盛況のうちに終了した
『Talking Rock! FES.2021』
大トリを見事に飾ってくれたSUPER BEAVER。

そのステージを含め、感動の2日間の模様を
たっぷりの写真とともに次号=8月10日発売の
Talking Rock!9月号で大掲載します!
ぜひお楽しみに!

そのSUPER BEAVERの本誌初の表紙巻頭号=
最新号であるTalking Rock!7月号
まだまだ発売中です!

タワーレコードでの購入で表紙デザインポストカードの特典あり!(タワーオンラインは終了しています。店舗でぜひお買い求めを!) 弊社の郵便振替での申し込みでも同じ特典付きです!

購入のみなさんからはとにかく写真がカッコいい!と
おかげさまで大好評!!

その撮影は都内にある、ガレージをリノベーションした
ハウススタジオで敢行しました! その模様をお裾分け!


▲まずは表紙の撮影シーン。
(他にも表紙候補で撮影したシチュエーションがありました)
 

▼そして各ソロカットへ。
撮影スピードが速い後藤カメラマンとのセッションは
なかなか緊張感があって、なおかつとてもカッコよかったです!



▼誌面ではモノクロで使った4人でのショット。
カラーバージョンでもカッコいいですよね!

インタビューは見事オリコン週間ランキングの2位を記録した2月のアルバム『アイラヴユー』を振り返りつつ、5月のシングル「愛しい人」と7月のニューシングル「名前を呼ぶよ」のそれぞれ表題曲はもちろん、カップリング曲も含めてじっくりと話を聞きました。

その中で、序盤に僕が『SUPER BEAVER「アイラヴユー」Release Tour 2021〜圧巻のラクダ、愛のマシンガン〜』の香川公演(5/9)に訪れた話をしていて、この号の発売時点ではまだ同ツアーの最中であり、詳しく触れることができないので、後日オフィシャルHPに掲載しますと書いていますが、8月に行われる予定の最終公演=TACHIKAWA STAGE GARDEN(4月の振替公演)が終えてからそのツアーに関してメンバーと交わした言葉を掲載する予定ですので、もうしばらくお待ちください!
 

さてさて、編集部は『Talking Rock! FES.2021』の大掲載号である8月10日発売号に向けて気持ちを集中しています! 当日の複数のカメラマンさんが「写真集を作るくらいの気持ちで撮影に挑んだ」と言ってくれたその写真がナイスショットばかりでチョイスがなかなか難しいのですが苦笑。なるべくたくさんの写真を収めて、2日間の感動をお伝えしたいと思います! 楽しみにお待ちくださいね!

ご予約はこちら=【Amazon】 【タワーレコード】